昔の味、そのまま120年。 鳥羽『すし梅』

ねずみ

2010年08月18日 01:56

伊勢路の寿司屋と言えば、
天皇家ご用達の『大喜』ではある。
今でも昔ながらの風情の建物から歴史を感じる。
さて、もう1軒。

『すし梅』は伊勢鳥羽の名店で有る。
現在60年親方を務めている5代目の御主人はもう高齢では有るが今でも調理場に立つ。
引退出来ないのは、
6代目になる予定のお孫さんはまだまだ若い、
本来6代目になる筈だった娘婿さんが病気の為、
6代目が一人前になる位まではまだまだ元気にやって貰わないと、すし梅の歴史が終わる。
創業、明治初年もう120年以上も続いている。

5代目が若い頃は三重でも最高の地位に立つ程、隆盛を誇っていた寿司屋さんになった頃も有ったが、
今はチョイと鄙びた感じ、メニューも昔のまま、

メニューはたった1枚の裏表。
酒の種類も少ない、焼酎に至ってはメニューにない。
しかし、味は往年のまま、『昔の味』と言える。
また、みな丁寧な手作り、スローフードとも言える。
値段も良心的、昔ながらのお店、
朝も10時には開いている。
お店に入ると、作りは年季が入っている。
しかし、みな清潔感が感じられる。

カウンターの家紋入りガラスがヒカピカ、磨きこまれたガラスの光がそれを如実に表している。
味は偽りの無い味、
素材も申し分ない、昔ながらの作り方、イイ仕事している。
暇なお時間のお邪魔すると、御主人が目の前に来て、色々話をしてくれる。
見た目は穏やかな感じ、仕事には真面目一辺倒、
昔は攻めの仕事をしていたが、今はもう歳、守りの仕事になっているとの事、
現在は昔からの子飼いの職人さんが二人、
二人共、御主人さんと一緒で、もう引退していい程の年齢、
人の良さそうな感じが好感を持てる。
すし梅は鳥羽の誇りでもある。

白板昆布の風味宜しく『鯖のばってら』・奥が毎回必ず食べる『鰻のかば焼き』
今回は、3回、鰻のかば焼きを食べた。
ここの鰻は安くても全く臭みがない。

御稲荷さんも美味しい。


特別注文、朝釣った旬のキス・トラキス(トラハゼ)の握り、
作って頂いて有難うございます。
次は、ぶりを釣って行きます。





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